シチズン クロノマスター レビュー part2
クロノマスターレビューの続きです。
<サイズ>
ケースサイズは37mmで少し小さめ。アンティークはケース径が30~35mmが多く、比較的小さいモデルが多いです。しかし、これは現行品のようなサイズ感があり、アンティーク初心者でもつけやすいのが魅力的。
ケースの厚さは10.5mmで袖に収まりやすい厚さ。
ラグ幅は18mmでスタンダードなラグ幅なのでストラップの交換に適しています。
ケースの全長(ラグの端から逆側の端まで)は44mmで手首にしっかりと収まります。
全体的にバランスの良いサイズ感なので、私の手首に着けていて視覚と感触的に不快に感じることはありません。
リューズのサイズが小さいので、巻いていくうちに指の皮膚に負担がかかってしまいます。止まっている状態からの巻き始めは大丈夫なのですが、徐々にリューズの反発が強くなります。皮膚が弱い体質なのもあり、かなり痛くなり始めます。この理由で、パワーリザーブが満タンになるまで手巻きができません。この欠点は手巻き時計としては非常に致命的で、自分の手で汎用リューズに交換することすら検討しています。
<防水>
アンティークなので防水機能はほぼ無いものとして扱いますが、元の防水機能はいかがなものだったのでしょう。裏蓋には手持ちのレコードマスターにもある「PARAWATER」の刻印があります。パラウォーターは当時のシチズンの防水規格だったようで、ちゃんと防水性能はあったみたいです。しかし、この規格が具体的に何気圧まで耐えられるかは調べても情報がなかったので不明です。
<べルト・ストラップ>
非純正のレザーストラップを装着しています。文字盤が白く、見た目的に普遍的なので幅広い色のストラップに合わせられるでしょう。
基本的にどの腕時計でもnatoを使うのですが流石にこれには似合いませんでした。natoは外装仕上げがポリッシュだったり、白いサンレイ仕上げ文字盤の時計に似合わないのがよくわかります。natoが使えないので結果的に装着感は落ちます。
もしメタルブレスレットをつけるとしたら、ロレックスのジュビリーブレスレットなどが似合いそうです。この時計の顔が持つ上品さをグッと引き上げてくれるはずです。
発売から年月が経っているので、純正の革ベルトを見つけるのは不可能でしょう。したがって、この時計の本来の装着感を評価できません。アンティーク時計の弱いところはベルトがなかったりメタルブレスがヨレヨレになっていたりするせいで、発売当時の装着感が分からなくなってしまう事でしょう。時計をレビューする身としては物足りなさを感じます。仮にあったとしても、革ベルトに関しては純正にこだわっていないので手に入れることもないです。
もうすこしだけ続きます。次回のpart3で。