若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

気になる時計 Maen Skymaster38

新興ブランドのこういう所が見逃せないんですよね・・・!今回紹介するのはMaenという新興ブランドのSkymaster38。自分が思い描いた理想のクロノグラフとは違いますが、本当にドツボの一本です。完成度の高いアンティークのオマージュで厚みも13mmアンダーですし、もう盛大な拍手を贈りたい気持ちです。

Skymaster - MAEN Watches

 

フェイス

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ホイヤーのオータヴィアほぼそのまんまのフェイスです。ダイバーズなどのベゼルが広い時計は通常あまり好みではないのですが、ベゼルとダイアルの均整が取れていて違和感がなく、スマートに見えます。

本家と違う部分というと、針の夜光とサブダイヤルのサイズくらいでしょうか。針の夜光は本家より長く、針の先端まで伸びていて、サブダイアルはわずかに大きいほどです。これでもオリジナルと見紛うほどの再現度です、最近タグホイヤーから復刻で出たオータヴィアとは大違いです。あちらはなぜかケースサイズの大型化、ベゼルとサブダイアルのサイズの改変をしてしまい、オリジナルとは大きく違った印象の物になっています。自分はオリジナルの持つスタイリッシュさに惹かれたので、当然オリジナルに忠実なSkymasterの方が好みです。

文字盤のバリエーションは黒、パンダ、逆パンダ、サンダーグレーの4種類があります。この中で一番好みなのは逆パンダです。逆パンダ文字盤は黒の部分がマット仕上げを施されており、反射を防ぐので視認性が高められています。サブダイアルは同心円状の彫刻になっており、手間がかかっています。この色とテクスチャーの組み合わせは道具感を演出してくれて、非常に自分好みに仕上がっています。

 

ムーブメント

スピードマスターリデュースドに搭載されている事で有名なeta 2894-2。eta 2892A2にクロノモジュールを乗せたムーブメントです。通称二階建てクロノと言えばピンと来るでしょうか。このムーブメントはeta 7750の次に使用される汎用機です。

このムーブメントのいい所は7750より薄く設計されている所です。これにより受けられる恩恵は当然ケースの薄型化です(私が薄型クロノグラフを欲していたのは以前からブログを読んでいる方なら分かると思います笑)。

この機械を搭載した時計はスピードマスターリデュースドの様に、通常はリューズとプッシュボタンの高さが不揃いになっています。しかし、画像だけを見るとそれらが揃っている様に見えます。この事から察するに、ムーブメントへの直接的な改造などは無いものの、ただのムーブメントのポン乗せではない様です。

普通はクロノの機構がシースルーバックから見えるのですが、このムーブは違います。クロノグラフ部分がモジュールとしてムーブメントの文字盤側に付いています。従って、シースルーバックから見えるのはeta 2892A2のみです。残念ながらクロノ機構は見えませんが、ムーブメントも装飾が施されていますし、好感の持てる時計作りの姿勢です。しかし、シースルーバックには時計を厚くし、装着感が損なわれる可能性があるので気になる人にはデメリットかもしれません。

ムーブメントのランクはトップグレード。etaムーブメントには4つのグレードで分かれており、上から二番目のグレードです。グレードが上がるほど精度が上がりますが、自分の場合精度はさほど気にしないので一番下のスタンダードグレードでも構いません。そうする事で価格が下がるならなおさらです。それはそうと、日差は0〜+8秒に調整されています。カタログスペックなので実際の精度とは異なる場合がありますが、マイナス日差を避けているのは評価点です。

 

今回はここまで。続きのpart2をお楽しみに。