若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

ノモス チューリッヒ レビュー

オリエントスターを購入して腕時計沼にどんどん深くハマっていった時期に、勢い余って購入したのがこのノモスのチューリッヒです。この頃はまだまだ自分の好きな青色の腕時計が多かった頃ですね。いろいろ考えて手放して今はもう所有していませんが、この時計のことを思い出すと今でもうっとりしてしまいます。

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文字盤・針

これを手にしてすぐに眼に映るのがこの美しい青文字盤。この時計のより美しい青文字盤を見たことがありません。文字盤に当たる光がサンレイ仕上げによって綺麗に反射をしてくれます。手持ちのオリエントスターの紫がかった青とは違って、こちらはターコイズ寄りになっています。この色は夏でも活躍できそうな出で立ちです。

夜光塗料が全くないので、暗所での視認性はほぼありません。そういった面は不便ですが、暗所に行く様な用事では着けないのでさほど問題にはなりません。加えて、この類の時計では夜光無しの方が上品さを保てます。カラトラバやサクソニア等の雲上ブランドのシンプルな三針にも夜光塗料がない事からもわかります。

針の仕上げが少し雑でした。時分針の中心が山折になっていて、その折り目が縮れたような線になっていました。定価50万の時計としては物足りない部分ですね。遠目で見れば気づくことはありませんが、時計を近くで眺めて楽しむ自分としては残念な点です。

針の仕上げ自体はイマイチですが、サイズが完璧でした。時分針ともに幅広で視認性を上げてくれます。幅広だからといって太く見える訳ではありません。針がかなり長いので、幅広でありながらスリムに見えます。そして、ミニッツインデックスに対して針が十分に伸びています。

ベゼルが薄い分、時計のフェイスはほぼ文字盤です。ケース径の割に文字盤のサイズが大きいので、視認性がよくなります。本来これほど大きな文字盤の三針はデザイン間延びしてしまうのですが、スモールセコンドを採用する事でそれを防いでいます。このスモールセコンドのサブダイアルが少し文字盤の中心によっている気がしますが、デザインが崩れているように感じません。大きな文字盤がスモールセコンド一つによって調和が取れています。

以上の様に針、インデックス、サブダイアルのサイズと配置のバランスが完璧で、洗練されています。

 

 べルト・ストラップ

コードバンストラップを使用していますが、ベルトの穴が足りず、私の腕に合いませんでした。やはり大きな手首を想定して作っている事が分かります。表面の質感がよく、程よく綺麗に光を反射してくれます。一般的な新品の革ベルトはとても硬く装着感が劣るのですが、こちらはしなやかで着けやすそうです。しかし、このベルトはジャストサイズでつけられなかったので装着感の評価ができません。

合うベルトの種類と色がかなり限られており、バリエーションを楽しめません。好みであるnatoストラップは当然高級感のある時計には合いません。合わせるなら革ベルト一択でしょう。青文字盤に合う色も少なく、基本的に黒、茶色、青になります。

 

一旦ここで終わります。続きはpart2で。