ブライトリング オールドナビタイマー レビュー
パイロットウォッチ好きを自称するからには、一度は持っておきたいと思っていたブライトリングのナビタイマーです。通常、私が好むパイロットウォッチはiwcの様なシンプルなものですが、この複雑なデザインもカッコよく男心を刺激しますよね。
以前ツイッターで呟きましたが、バルジューを実験としていくつか持って見ようという構想がありました。この時計はその構想の為に選んだ二本目です。
ブランドとしてもブライトリングは以前から装着感の高さや外装研磨の精度気になっていたので、 丁度いい機会でもありました。
フェイス
ぱっと見で、文字盤に情報がかなり凝縮されています。このフェイスから分かる情報は時間、日付、クロノグラフによる経過時間、回転計算尺の計算結果の四つです。これらの情報が文字盤にギュッと詰め込まれている様子は、プロフェッショナルな雰囲気を醸し出してくれます。
サブダイアルの大きさと配置のバランスは違和感がありません。計算尺を考慮した上でのサブダイアルの間取りだという事がわかります。さすがブライトリングなだけあって、計算尺付クロノグラフの制作ノウハウがこのデザインなんとなく伝わってきます。一見煩雑な文字盤ですが、しっかりと配置が考えられていて最大限まで綺麗にまとめようとしているのがわかります。
よく見ないとわかりませんが、サブダイアルの針が青焼き加工されています。普段はほとんど黒に見えますが、強い光に当てると綺麗な青色になります。通常時は気づきにくい色合いなので地味な要素に思えますが、私の中では正解の判断です。ただでさえ文字盤の情報量が多い中、針が青々と主張してくるとうるさくなる可能性があります。敢えて目立たせないような綺麗な青にしているのを見ると、一種の品性を感じます。
いつものバルジュー搭載機らしく、3時側にデイトがあります。ノンデイト主義なのでマイナス点です。しかし、デイト表示によって文字盤がより複雑に見えるので、カッコ良さが増す側面もあるかもしれません。それに加え、仮にノンデイトだと三時側だけ不自然に間延びする可能性もあるので、デザイン的には正解かもしれません。
時分針は初めて所有する形で、名前が不明です。針の先端が最大限まで鋭くなっているので、どこを指しているのかを十分の一ミリ単位までわかります。そして、分インデックスまできちんと伸びているのも高級機の醍醐味ですね。この形もかなり視認性がありますが、普及していないので少しもったいないですね。他の時計で見たことありません。
ブライトリングにはいくつかの種類のロゴがありますが、この時計が採用しているのは80年代から一部の現行品に使われている物です。クロノ秒針の逆にもロゴがあります。時計の一部分にさりげなくロゴを使うのはとても好みの演出です。
ちなみに私が一番好きなのは「ツインジェット」と呼ばれるこのロゴです。アンティークに見られるものです。
ごちゃごちゃしていて視認性を懸念していましたが、慣れれば問題なく一瞬で時間を読み取れます。手持ちの時計達程視認性が高いわけではありませんが、それを上げる為の最大限の工夫を感じ取れます。
一旦ここで終わります。続きはpart2です。