デザインの流用はどこまで許容できるか?
「どうみても」シリーズ
— ソル (@solmachina) 2019年12月15日
エポスのビッグパイロットウォッチ。どうみてもiwc マーク16 pic.twitter.com/RmhdnMpr05
以前ツイッターで「どうみても」シリーズとして幾つかの時計を紹介しましたが、ちょっとした反響があったので私のデザインの流用への考えを述べたいと思います。実は今でも考えがハッキリせず、一貫性がないように見えるかもしれないのでどうかご容赦ください。偽物やコピーに関しては論じません。
デザインの流用がセーフだと思うのは以下の様なケースです。
・テクノスやエルジンがサブマリーナやスピマスのデザインを流用している。
・スタインハルト等の本格的な時計つくりのオマージュブランド。
流用がアウトだと思うのは以下の様なケースです。
・高級ブランドが他ブランドのデザインを流用する。
今のところ、以上が私の考える流用のセーフとアウトの基準です。しかしこれもあくまでソースに基づかない主観なので、全く違う意見もあるでしょう。
仮にアウトの流用があっても、ちょっとした笑い話程度で済ませています。例えば、普段は良識のある仲のいい友人がやけ酒して路上で寝てしまったみたいに、友人の数少ない面白い失敗談の様な感覚です。
結局はセイコーによく見るシンプルな三針デザインも元を辿れば昔の誰かが考案した物かもしれませんし、時計以外の様々な物も流用だらけなので非難していたらキリがありません。ラーメンの世界においても、ラーメン二郎へ敬意を表してマネした二郎インスパイアなるジャンルもあるくらいです。
しかし労力をかけず、マネするだけの悪意のある流用があるのも事実です。ですが悪意があるかどうかなんて極端に言えば、作っている本人にしか分かりません。結局我々にできるのは、気に入ったら買うか、そうでなかったら買わない事しかできません。
話を戻しますが、該当ツイートには紹介した時計を貶める意図は全くありません。時計の世界の面白い事例を知って貰いたかったのです。とはいえ、受け取り手はブランドに対して悪いイメージを持ってしまう可能性もあるので、今後こういったツイートは慎重にならなければいけません。