若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

スケルトン文字盤

機械式でスケルトンの腕時計ってかっこいいですが、私は欲しいとはあまり思いません。腕時計趣味に目覚めたばかりの頃は欲しいと思っていたのですが、当時はかっこいい時計と自分がつけたい時計の区別ができていませんでした。

一つ目の理由は、つけた時に自分の手首の肌と毛が見えるとみっともなく感じるからです。腕時計を眺めて楽しもうとすると、美しい機械の奥に自分の腕毛が見えると視覚的な不一致感が強く、なんだかゲンナリします。裏まで透けていないスケルトンがあれば良いのですが、機械を見せるというコンセプト上シースルーバックが多いのではないでしょうか。スケルトンは腕に着けず、眺めて楽しむものだと思う様になりました。

次に、スケルトンはムーブメントの装飾コストがかかっているので、全体的に高価です。しかし予算をケチって買うと、仕上げのレベルが明らかに安っぽかったりもするので選ぶのも難しいです。私が求める仕上げレベルはオリエントスタースケルトンくらいの物です(リンク:https://www.orient-watch.jp/orientstar/prod_skeleton.php)。実売価格が20万弱で高価に思えますが、この手の時計でこの仕上げのレベルを考えるとお買い得です。しかしどれだけ割安でも、やはり予算オーバーなので購入することはありません。

次に、装飾などのせいでギラギラしていて派手に見えます。スケルトン文字盤は実用品ではなく、アクセサリー的な側面が強いです。以前の記事でも書いている通り、宝飾的な美しさを持つ時計をつけこなせないので、買っても装着せずに眺めるだけで終わってしまいそうです。実際に腕につける方が眺める機会も多くなるので、腕につけられない時計は買っても失敗に終わりそうです。

最後の理由として、実用性に重きを置いていないので視認性が大きく劣ります。デザイン文字盤と針のコントラストを出しにくいので、時間が確認しづらいです。私のツイッターを見ればわかりますが、出先のリストショットはほとんど視認性重視のミリタリー色が強い時計です。

以上が自分が感じている問題点で、実用性重視だとスケルトンは選択肢から外れやすいことが改めてわかりました。しかし、テンワとガンギ車が動いているのを見れるのは実際魅力的ではあるので、これらの問題点をほとんど克服したオープンハートの時計で満足しています。