若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

Sinn 556M レビューpart2

Sinn 556Mのレビューの続きです。

ケースはブレスレットを含め、全てサテン仕上げ。自分はポリッシュ仕上げよりサテン仕上げが好みなので嬉しい点です。ポリッシュ仕上げだと傷や汚れが目立ちやすく、美しさを保つためには定期的な研磨が必要です。それを怠ると、傷だらけで場合によっては値段より安っぽく見えてしまいます。サテン仕上げは傷がついてもごまかしが効くのでほとんど目立ちません。ポリッシュが宝飾的な美しさだとすると、サテンは実用品的なかっこよさです。そしてなんといっても、この奥ゆかしい輝きは、「目立たない」という上品さを演出してくれます。メーカーやモデルによってサテン仕上げの度合いは変わりますが、このモデルの場合は細かく仕上げられている方です。ロレックス程ではありませんが、「良い物」感を十分醸し出してくれます。

 

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ブレスレットは重厚感のある三連ブレス。クラスプは三つ折れダブルロック。そしてバックルには微調整用の穴が三つ。コマ同士は滑らかに動き、一コマずつ詰まっています。ラグジュアリー感はありませんが、頑丈な道具感があるので安心してつけることができます。

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そしてもう一つ、エクステンションがついています。

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エクステンションを使うとこんな風にブレスレットが伸びます。これはダイバーズエクステンションでしょうか。ダイバーズウォッチにはこういう風にウェットスーツの上から装着できるようにブレスレットを延長できる仕組みが多いです。ダイバーズモデルじゃないはずなのになぜ採用したのでしょうか・・・?実生活で役に立ったことはありません。そもそも本当にウェットスーツを着用したとしてもしっかりとフィットするかどうかもわかりませんし。こういう実用的に使わない所を省いて、コストカットして欲しいですね。

コマ数の調整には付属の六角レンチが必要です。自分の手首のサイズが大幅に変わったら簡単にサイズ調整ができないのが難点でしょうか。少しサイズが変わったくらいなら微調整できるのであまり問題にはなりませんが。買った時に販売員の方が調整するのにかなり手間取ってたことを考えると、やはり素人の手でやらないのが無難だと思います。

このブレスレットの評価は高い一方、最近はメタルブレスをつけるのを億劫に感じています。特にこれは重量感はあるのでつけていて疲れるし、コマの厚さもそこそこあるので邪魔に感じやすいです。軽くて薄い板巻きブレスに変えてつけようと思っても、時計本体が重いので重量のバランスが悪くなります。メタルブレスは見た目がかっこいいのでどうにかしたい問題ですね

 

ラグには穴があけてあるのでストラップの交換がしやすくなっています。ここは好みが別れるところですが、頻繁にストラップを交換する身としては賛成です。時計がシンプルなデザインなので、合わせるストラップの選択肢が多くて好都合です。革ベルトならフォーマル、メタルブレスならビジネスとカジュアルシーンに対応できます。

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自分の場合は現在黒natoベルトを装着しており、カジュアル寄りにしています。就職活動していた時はこのスタイルだったので多分ビジネスでもギリギリ大丈夫でしょう笑。元々本体が道具感満載の渋いデザインなのでミリタリー起源であるnatoと相性は抜群です。

 

以上のことからSinn 556Mは実用腕時計として高い実力を発揮するモデルです。雑に使いたい、いろんな場面で使いたい、道具感のある無骨なのが欲しい、実用品として使いたい、と考えている人にオススメできるモデルです。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。