若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

気になる時計 Gallet 100th Anniversary RACING HERITAGE Chronograph part2

 

 <ケース>

ケースサイドとバックはサテンで残りはポリッシュです。サテンとポリッシュの使い分けのバランスが良いです。どれほどの仕上げなのかは実物を見る機会がないのでなんとも言えません。

バネ棒を止めるのは六角形のビスです。ストラップの交換が面倒になるのは嫌ですが、見栄えはプロフェッショナルな感じがしてかっこいいです。

クロノグラフのプッシャーはよくあるピストン式。長方形型とか楕円型のプッシャーとかではなく、こういう普通な感じで良いんです。

Gallet Racing Heritage Chronograph

ホームページの写真を漁ると、リューズの位置は低めに見えるのでつけていて手首を頻繁にこすってしまうかもしれません。それに加えてリューズのギザギザが鋭利に見えるのでさらに手首を痛めてしまいそうです。実際に装着していないので結論は出せませんが、手持ちの腕時計と比較しても明らかに低いです。

そしてリューズにはギャレットのロゴの刻印があります。なにこれかっこいい。

防水性能は100メートル。でもクロノグラフボタンはねじ込み式ではないので個人的に不安です。自分だったら水気を警戒してしまいますね。

 

<サイズ>

ケースの直径が40.7mmと少し大きめですが、自分は許容範囲です。ポルトギーゼとほんの0.2mm違いと言えばわかりやすいでしょうか。

ケースの厚さは13.1mm。自分にとって自動巻クロノグラフとしては平均より少し下の厚さです。

ケースの全長は画像計測で約47mm。この部分がちゃんと48mm以内に収まっているので手首からラグがはみ出る心配がありません。

ラグ幅は画像計測で22mm。18と20mmに比べると、あまり見かけないサイズ。手持ちにこの幅のストラップがないのがネックです。

数字で見ると、全体的にバランスの良いサイズ感です。特に大きな評価点は13mmという薄さ。13mmは時計全体で言うと厚めの部類ですが、ギリギリ許容範囲なのです。14、15mmのクロノグラフが多い中、この薄さのクロノグラフはありがたいです。

 

<ストラップ>

ベルトはおそらく革ベルトで、大きい穴が複数開けられています。これによって通気性を確保して蒸れにくくなっています。穴から自分の腕の皮膚が見えるとなんとも言えない気持ちになりそうなので、あまり好きではないタイプのベルトです。 もともと革ベルトが好きではないので、自分が買ったら即natoに交換してしまいそうです

 

<買わない理由>

最後に本題の、気になるけど買わない理由です。

まず値段が9600ドルで、約105万円です。それくらい予算があるなら無難にロレックスか、他に欲しい腕時計5本ほど買えます。それと、自分としてはこのアンティークロノグラフのデザインに惚れ込んだだけなのでこれくらい高かったら普通にオリジナルのMultichron 12を買います。こちらの方がケース径が小さめで半分以下の値段で済みますし、リセールの良さも見込めます。

次に、実物を確認できないと本当に欲しいかどうかはわかりません。そして販売品の実物はまず日本にないでしょうし、海外のどこに行けばいいかもわかりません。この感じなので一生お目にかからないかも知れません。そして、いざ着けてみたら思ってたのと全く違うなんていうのも全然あるので、原則としてはどの腕時計も買う前に実物を見るべきです。先述の低い位置のリューズも気になりますしね。

買うとしたら個人輸入になるでしょうし、国内では正規のオーバーホールが受けられません。正規オーバーホールを求める場合は本国送りで終わるまでどれくらい時間がかかるかもわからないですね。非正規でも大丈夫な方はいいのですが、自分はオーバーホールは正規にこだわるタイプなので手が出ません。

製品自体を見ると琴線に触れる要素があり、非常に魅力的ですが購入には多くのリスクがあります。