若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

IWC フリーガークロノグラフ メカクォーツ レビュー

以前からどうしてもIWCパイロットウォッチが欲しかったのですが、どれも予算的に厳しかったので中々手に入れられませんでした。そんな中、唯一これが手頃な値段だったので購入しました。今となっては着用頻度が高い一本です。

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<文字盤・針>

デザインは簡単にいうと、マーク12にクロノグラフを足した感じの物。クロノグラフにしては視認性が高く、下手にクロノをとってつけた感じではありません。好きなもの二つの完成度の高い組み合わせを実現しているのはかなり贅沢です。

マーク12らしさはインデックスで色濃く反映されています。もちろん12時インデックスは三角マークです。残りはアラビアインデックスで、数字の細さと小ささはマーク12を彷彿させます。マーク12と違うところは、アラビアが内周のインデックスだとすると、外周のインデックスがバーインデックスじゃないところです。代わりに5秒刻みの積算計になっています。小さな違いはありますが、マーク12の雰囲気を味わうには十分です。

外周に5秒刻みのとても小さなインデックスがあります。小さすぎて凝視しないと読めないのでなくてもいいかなと思います。よりマーク12に近くので、これの代わりに太線を引いてくれた方がよかったです。

サブダイアルの配置は個人的に完璧です。寄り目でも離れめでもなく、いい距離感を実現しています。大きさも主張しない感じでちょうどいいです。クロノグラフが好きなのですが、最近はサイズ感が合わないものばかりなのでこういうのは本当に貴重です。

針は伝統的なマークシリーズの形状です。時針が長方形なのが特徴的でわかりやすいです。この針は初見だと、先端がちょん切れているみたいでダサく見えましたが、パイロットウォッチにおける理想的な針の一つだと思っています。時針と分針の見分けがしやすく、高い視認性に貢献しています。ただ時針が太めなのでサブダイアルを隠しやすいのがちょっとした欠点。
夜光塗料は全体的にとても控えめです。夜光は3、6、9、12時インデックスと時針分針の6箇所のみ。これでは針とインデックスの位置関係がわかりにくいです。夜行の強さと持続は優れているわけでもありません。せめてインデックス全てに夜光塗料を塗って欲しかったです。この弱みがあり、暗所での視認性はあまり良くないです。

 

<ムーブメント>

 搭載しているムーブメントはジャガールクルトのキャリバー630で、大きな特徴の一つです。こちらもマーク12の様に、JLCのムーブメントを採用しています。JLCはムーブメント作りにおいては業界でトップレベルと言われ、雲上メーカーにも機械を供給するほどの実力を持っています。そのメーカーの機械を搭載しているのは評価点です。IWCとJLCの一本に二度美味しい時計です。

もう一つポイントとなるのがムーブメントの種類。メカクォーツという種類のムーブメントで、時間表示の部分は通常のクォーツと同じですが、クロノグラフ部分は機械式です。クロノグラフの作動が機械式と同じなので、クォーツと違ってリセット時に秒針が一瞬で元の位置に戻ります。クォーツクロノグラフの問題を克服したムーブメントと言えるもので、理想的なムーブメントです。

小さな難点ですが、時間合わせが少しやりにくいです。秒単位でしっかり合わせたと思っても、しばらくした後にやっぱり針がずれていたりする事があります。この問題は時間合わせの頻度が高い機械式だと大きな問題ですが、クォーツなので些細な問題です。

 

<サイズ>

ケースサイズは36mmで少し小さめ。ケース径が小さめだという事もあり、文字盤の情報がギュッと詰まっている印象を受けます。ちなみにマーク12も36mmです。

ケースの厚さは10.5mmで袖に収まりやすいの厚さ。

ラグ幅は18mmでスタンダードなラグ幅なのでストラップの交換に適しています。

ケースの全長(ラグの端から逆側の端まで)は44mmで手首にしっかりと収まります。

全体的にバランスの良いサイズ感なので、私の手首に着けていて視覚と感触的に不快に感じることはありません。 

 

<防水>

防水機能は魚リューズが示す6気圧。なぜこのような中途半端な数字の防水性能なのでしょうか?スペック通りなら生活防水以上の性能です。しかしオーバーホール歴が不明なので今でもその防水機能を維持できているかわからないのでなるべく濡れないように気をつけて使っています。

 

一旦ここで終わります。続きは以下リンクのpart2です。

solmachina.hatenablog.com