若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

シチズン クロノマスター レビュー

2本目のアンティーク時計もシチズンを買いました。1967年に販売されたクロノマスターです。やっぱりスイス製のアンティークって高いのでどうしても国産が安定になるんですよね。

f:id:SOLmachina:20191019110711j:plain

<文字盤・針>

デザインはあくまで一般人の日常に寄り添ってくれるシンプルさ。手持ちのSinn 556がタフでプロフェッショナルっぽい実用品としてのシンプルさとは違います。時計に詳しい人とそうでない人が見てもデザイン的にごく普通の時計です。腕時計のブランドを聞かれて普通に「シチズンです」と違和感なく答えられる感じです。

f:id:SOLmachina:20191019110734j:plain

文字盤はサンレイ仕上げのシルバー色です。今回新しい時計を探すにあたって重視していた要素です。サンレイのエフェクトの度合いはかなり控えめにされています。強い光に当てても派手に光らず、優しく反射をしてくれます。その輝きはシルクのようで、視覚的にも柔らかそうな印象を与えてくれます。

バーインデックスそれぞれの中心に黒線があります。文字盤がシルバーなのでインデックスとコントラストが取りにくいのですが、黒い線が入る事で視認性を上げています。この線の正体はオニキスという石ですが、インデックスに宝石以外の石を使うのは初耳です。もっとこういう時計が他にあってもいいと思うのですが、なぜ少ないのでしょう?それか自分が知らないだけで文字盤上に石が使われている時計はそこら中にあるのかもしれません。

ハンドは自分の好きなペンシル型です。この形状のいいところは若干のスポーティさを兼ね備えているところ。ドレス系の時計はよくドーフィン針が採用されていますが、こちらはそうではありません。ドーフィンだとどうしてもラグジュアリー感が優先される気がして、自分のスタイルと合わなくなってしまいます。残念な点が、ミニッツインデックスに届いていない事。自分としては問題ない度合いですが、届いた方が良いのは事実。インデックスと同様に黒線が中心を走っており、視認性を上げています。

文字盤の下部分には高精度の証であるイーグルマークがあります。強そうな動物のマークを文字盤に入れる事で威厳を演出しています。確かにこれがあるのとないのでは若干雰囲気に違いが出るかもしれません。こう行った類いのマークでは個人的にグランドセイコーの獅子の方が好きです。

 

<ムーブメント>

ムーブメント名はCal.0920で、毎秒5振動のクロノメーターに匹敵する手巻き自社ムーブメントです。その精度は今も健在で、日差数秒を叩き出します。現在のシチズンは機械式時計分野においてはセイコーに一歩出遅れてる感じがしますが、この頃は結構渡り合えてたのでしょうか?それくらい手持ちの中でも優秀な精度を誇ります。

時間合わせをする時は、全体的に重めでしっかりした印象です。針を回すには他の手持ちの時計より少し強めにリューズを回す必要があります。その分、針のふらつきも少なく合わせたい所にしっかりと針が合ってくれます。

しかし不安なのが、まだ自分の目で中のムーブメントを確認できていない事。自分で裏蓋を開けようと思ってもガッチガチに固くて開きませんでした。これ以上自分でやってしまうと裏蓋に傷をつけてしまいそうなので自分で開けるのは諦めました。いつか時計屋さんに持って行って裏蓋を外してもらうつもりです。その時ムーブメントの状態が劣悪だったりパチムーブメントが入っていたりしたら顔面蒼白ですね・・・笑

 

一旦ここで終わります。続きはpart2です。