若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

ケースの厚み

ケースの厚い時計は苦手で、時計を探すときは必ずチェックする項目の一つです。わずか1mmの違いでさえも着用感や存在感などを大きく左右します。これに気づいた後良くも悪くも時計の選択肢がかなり絞れました。

自分の最大許容厚さは13mmです。現行のサブマリーナがちょうどそれくらいだと言えばわかりやすいでしょうか。機械式時計においては通常より少し厚めなくらいです。これより厚いと、着用した時にかなり不格好になってしまいます。自分の細い腕がサイズの大きい腕時計の主張を強くしてしまい、浮いてしまいます。こればかりはどうしても慣れることができず、見ていてストレスになるので厚い時計を着けるのを諦めてしまいました。

特殊機構を搭載している時計ほど厚さが顕著になります。機能を追加する分のスペースを必要とするからです。クロノグラフムーンフェイズには興味があるのですが大体13mmオーバーなので諦めています。これらを搭載して薄さを実現できるのは高級腕時計くらいなので手が届きません。例えばパテックのパーペチュアルカレンダークロノグラフは13mmを切る驚異的な薄さですが、値段に関しては言うまでもありませんね。逆に言うと機構をたくさん搭載できるのが厚い時計の利点でしょうか。しかし、機構の有無よりも着用感などを優先するので自分にとっては利点になりません。

明確なデメリットは重心が高く、ぶつけやすいところです。時計は重心が高いほど手首の上で安定せず、動き回るうちに腕が時計に振り回される感覚がします。ぐらつきやすい分、時間を見ようと思っても時計が外側を向いて見難い事もあります。さらに、厚いほど手首の上から出っ張るのでいろんな所にぶつけやすいです。自分の場合natoストラップを多用するので尚更時計の位置が高くなってしまいます。これらを許せる人なら問題ありませんが、自分としては妥協できない所です。

この重要性に気づいた後は手持ちの厚い時計の着用率がさらに下がりました。気づく前もこれらを直感的に着けたくなくなってたのですが、その直感の正体が厚さだというのがわかりました。結果的に買ったのを後悔し、買い取りに出してしまいました。この様な事にならない為にも、是非みなさんも時計の厚さを考慮してみてください。