若年性腕時計病

腕時計にのめり込んだ若造の時計レビュー・感想

オメガ スピードマスターリデュースド3539.50 レビュー

すでに手放した時計、スピードマスターリデュースドのレビューです。これは3510.50のアップデート版とも言える立ち位置の時計です。3510.50と3539.50は共に、俗に言われる二階建てクロノグラフの時計です。スピマスプロ愛好家には嫌われることが多いですが、ムーンウォッチのエピソードに思い入れがないので特に気にしません。オメガといえばスピマスで、プロフェッショナル、デイト、コーアクシャルなど様々な種類があり、そのうちの一つです。現在は廃盤です。

 

<文字盤・針>

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フェイスはスピマスらしいモノクロ配色で、一番コントラストが強い配色なので視認性は良好です。

針は全面白で、中心に夜光塗料が細く塗られています。この針の色も視認性を高めるための理想的な配色です。針が細いのですが、このおかげで瞬時に針の向きを把握できます。さらに、しっかりとインデックスまで届いており、分単位の時間もたやすく読み取れます。

インデックスはバーインデックスで、すっきりとした印象を与えてくれます。クロノグラフでインデックスがアラビアやローマンだったりすると、一気にごちゃっとするので視認性が落ちます。従って、バーインデックスだと余計な情報がないので視認性が高くなります。そして、12時インデックスのみ点が二つつくことで、暗所でも12時位置を把握しやすくなっています。

サブダイアルも同様に、視認性が良好です。積算計の数字も多すぎず少なすぎず、針がどの数値を指しているかわかりやすいです。数字がないところは5分刻みで目盛りが少し濃く、長くなっています。このように視認性を高める工夫がされているのですが、分積算計の針が少しずれていました。私の個体だけの問題かもしれませんが、それが原因で計測してから45秒しか経っていなくてもすでに1分を指してしまいます。このことから、クロノグラフを作動させても経過時間がわかりにくいです。

サブダイアルの配置はプロフェッショナルと比べて離れ目です。個人的にこのサブダイアルの配置は緩んだような印象になってしまい、あまり好きではありません。原因は搭載しているムーブメントのサブダイアルの固定位置なのである程度仕方がないですね。

サブダイアルの大きさは少し物足りなく、もう少し大きければ理想的でした。しかし、先述のムーブメントの問題もあるので、これ以上大きくするとデザイン的にもっと崩れるかもしれないのでしょうがないでしょう。

これらの特徴で、クロノグラフでありながら時間と積算計の視認性を両立しています。ここはとても満足度が高く、さすがはスピードマスターですね。

 

今回はここで区切ります、続きはpart2で。

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